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欧州メーカーのEV戦略(2022)その1

前回の続きブログです。

メルセデスベンツ

私たちの目標は、2039年までにCO2ニュートラルになることです。
2022年までに、メルセデスベンツは同社がサービスを提供するすべてのセグメントにバッテリー式電気自動車(BEV)を搭載する予定です。2025年以降、新しく発売されたすべての車両アーキテクチャは電気のみであり、顧客は会社が製造するすべてのモデルに対してすべて電気の代替品を選択できるようになります。

https://group.mercedes-benz.com/sustainability/climate/ambition-2039-our-path-to-co2-neutrality.html

メルセデスベンツについては過去に度々取り上げていますが、Ambition 2039にて2025年以降新しく発売された車両はバッテリーEVにするとのこと。
ただ、昨今の現状から逃げを持たせるような感じではありますね。

7月6日の記事ではこんなものも

ドイツ産業界、2035年までのEU全新車ゼロエミッション化への反対堅持
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/07/e763e75fe6fb3072.html

天然ガスにならび原子力発電もクリーンなエネルギーとされましたが、ドイツはどちらも他国に依存しているので死活問題ですね。(ウラン埋蔵量ランキング

BMW

同社は適切なタイミングで電気自動車(EV)にシフトしており、今後発売する新車種によって同社が後れを取っているとの見方が一変するだろうと述べた。

独BMW、適切なタイミングでEVにシフト=CEO(2021年3月)
https://jp.reuters.com/article/bmw-ceo-electric-idJPKBN2BN0DC

メルセデスベンツとは違い宣言まではしておらずやや遅れを取っているというニュースがひっかかります。
同じドイツでもメルセデスベンツとの競合感バチバチなのはおもしろいですね。
BMWでもEVは出していますが、個性を守るために保守的な感じもあります。

VW

量産車がメインのVWではもちろん小型EVがIDブランドで発売されています。
https://www.volkswagen.co.jp/ja/magazine/Volkswagen-ID1.html

2022年、日本でもID.4が上陸するそうです。

ただ、会社としては

2030年までにEVシェア50%とするプランを発表

https://blog.evsmart.net/vw/volkswagen-revealed-new-auto-strategy/

だそうです。

理想や理念だけでは稼げない思惑が見て取れます。

アウディ

アウディでも高級EVのE-tron GTのテレビCMを日本でもやっていますね。
E-tronブランドで様々な車種が展開されています。
お値段はやはりというか600万円~
e-tron GTは1400万円~もします。

アウディが最新EV戦略を発表 「富裕層だけ」の時代は終わり
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/01727/

26年以降の新型車は全てEVにすると発表している。

世界的インフレが進んでいますが、7月現在もとどまりそうにありません。

ポルシェ

ポルシェは上記のe-tron GTとプラットフォームを共有する「タイカン」がいち早く登場しました。
東京都内でも2回くらいみたことがあります^^;

最近ではこんなニュースが

2022年3月18日、ポルシェがドイツ本国で発表した電動化計画で、718シリーズを2025年までにEV化することが決定したと明かした。

ボクスター/ケイマンが電動化!?
水平対向エンジンが特徴だったのにEVとは。
リセールも高い車なのでさらに価格が下がらなそうですね。

オペル

しれっと日本再上陸するオペル
長年GM傘下でしたが離脱し現在はステランティスグループになっているようです。

オペル(Opel)は2028年から、欧州市場でEVのみを販売する。

https://response.jp/article/2021/07/13/347625.html

小型車がメインなのでEV化は納得ですが2028年には競合も出揃っていそうではあります。

opel evで画像検索すると出てくるのですがCGばかり。
欧州でもまだまだ普及はしていなそうです。

ルノー

ルノーでは「Zoe」が欧州でも販売されています。
日本でも発売されお値段は約393万円~だそうです。
提携先の日産からEV軽自動車sakuraが発売され受注も多いというニュースもありましたね。

しかしこんな記事が、

過剰な電動化は環境破壊に繋がる ルノーCEO、早すぎるEV普及に警鐘鳴らす(2022年5月)
https://www.autocar.jp/post/817339

プジョー・シトロエン・フィアット・マセラティ・アルファロメオ・クライスラー勢

プジョー、欧州新車販売の100%を電動化 2025年までに

https://response.jp/article/2021/07/14/347657.html

ステランティス、各ブランドの電動化戦略が明かされた「EV Day 2021」レポート
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1337102.html

いつのまにかプジョー・シトロエンのPSAとフィアットやマセラティ、アメリカのクライスラーや上記のオペルまでひとつのグループになっていましたが、上記の記事によるとプラットフォームをつくりコスト削減し進めるという感じです。

言っちゃ悪いのですが上記のブランド群はガソリン車でも燃費が悪く壊れやすいメーカーの寄せ集め感があり、先進的なイメージがありません。
中ではジープが一番販売台数が多そうですが、バッテリーEVになってどれも似たようなものになるとブランド力が下がる気もします。

続きはまた・・・

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